【感想】GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動

・開発 SCEジャパンスタジオ
・ジャンル オープンワールド+重力アクション+アドベンチャー
https://youtu.be/AG-yi24ROXE
・CMから受けた印象
重力を任意の方向に決めて飛んでいけるゲームなのだろうといった印象
ティギーウィリアムスを起用していて、428 ~封鎖された渋谷で~をプレイしたユーザーを意識して作られたのであろうか、と思った。

・どういったゲームか
わかりやすいコンセプト、重力を操る ということをうまく作りこんでいて、それを楽しめる内容
分かりやすく言えばドラえもんの重力ペンキ
フレンチコミック感のあるアドベンチャーパートが良い雰囲気

・良かった点
重力を駆使した移動、攻撃、ギミック
 →移動に関しては重力を駆使して一気に移動する気持ちよさを感じられるように、高低差が非常に激しいステージになっている。
 →攻撃に関して、敵がいる方向を下にすることで敵に向かって落ちていく重力キックは目標までの距離が大きいほど威力が上がる。
 →ギミックは、プレイヤーが重力を操作すると周りの物や人にもその効果が及んで一緒に移動することができる
移動がメインのレースのミッション、攻撃をメインにしたバトルミッション、ギミックをメインにしたお使いミッションが用意されている

オープンワールドには必須にと思うが、マップにマーカーを付けることができるのは良い

ステージの中を移動するということがとにかく楽しい。それゆえ収集アイテムの存在が全く苦にならない。むしろ収集するという理由があるために移動を楽しむ理由が一つ増えているとさえ感じた。

・つまらなかった点
キャラクターをジャンプさせることもできるが、性能は低く、ちょっとした段差も重力操作が必要になる。
 →重力操作はRボタンを押して方向を決めてもう一度Rボタンを押さねばならず、さらに小回りも聞かないのでちょっとした段差を飛びたいと思うたびに面倒を感じることになる。
それは空中での方向転換も同じで、快適に飛んでいる途中で一度止まって、方向を変えて飛んでいくという原付自動車の二段階右折のような仕様は爽快感を非常に欠く仕様になっているように思う。

エピソード5までの感想であるが、ステージに意匠的なデザインは感じても、機能的なデザインをあまり感じなかった。
極端に言えば重力がなくても、ポンプを背負ったマリオでクリアできそうだと思った。

小さい敵に重力キックが当たらない。
逆に大きい敵には重力キック連打で何とかなってしまう。
重力キックは当たったとしても演出に派手さがないため手ごたえがない。ホーミング性能も弱いように思う。

ボタンの数ゆえの仕様だと思うのだが回避行動が画面のフリックで行わなければならないのは慣れが必要。特にこのゲームは基本的にボタン操作だけですべて済ませられる仕様になっているので、回避行動のみフリックということは分かっていてもとっさに出すことは難しい。

ガンダムシリーズのようなロックオンがあってもよいと思う。
→カメラ操作が非常に難しく、重力による素早い移動で敵を見失い被弾することが多いため。


・自分ならばどう直すか
ジャンプの性能をもう少し向上させる
→ジャンプでは届かない越えられない距離や壁=重力操作を行うべき箇所をきちんと用意したうえで、ジャンプで越えてよい段差はジャンプで越えられるようにする。

攻撃をする楽しみをもっと持てるようにホーミング性能を向上させ、ロックオンの機能を実装する。

重力の中心にしたい場所はタッチで決められるようにすると良いと思う。
→落ちていきたい場所を右スティックで細かに決めることが難しいため。
→それによって回避がRボタンでできるようになるし、そうしなかったとしても画面を指で触るという操作方法自体に慣れることができる。

飛んでいる最中の方向転換をもっと楽に。
→飛んでいる最中にカメラを向けた方向に1ボタン、もしくはタッチで方向転換できるようにするのはどうだろうか。
そういった仕様になっていないのは、そうしたことで飛んでいく先を見ていなかったがゆえに起こる事故(ミスや死亡)を考えてのことであると思うが。自動車のわき見運転の事故のような。

2016年06月20日