【感想】オーバーウォッチ オリジンズ・エディション PS4版

オーバーウォッチ オリジンズ・エディション PS4版


・ジャンル アクション・シューティング

・開発 ブリザードエンターテイメント
ハースストーン、スタークラフト、ディアブロ、ウォークラフトシリーズの会社

・CMを見て思ったこと
よくあるFPSとの違いは判らなかったが、大人数であることや本格的な戦争であることよりもキャラクターの可愛さ格好良さを推すゲームのように思った。

・実際にプレイして思ったこと

FPSに足りなかったキャラゲー要素が強い。総勢23人のキャラクターが存在し、キャラクター同士でビジュアル、性能、性格が被らないように作られている。
 →キャラクターには4種類のロール(役割)の中から1つが割り振られていて、自分のプレイスタイルに合わせたりチームに必要なキャラクターを考えてキャラクターを選ぶ。
 →同じロールのキャラクターでも尖っている性能や得意なステージが被らないように作られている。

FPS+MMORPGのようなゲーム性を理解しているプレイヤーこそこのゲームでは強いプレイヤーであり、CoDのようなFPSが得意なだけのプレイヤーには向かない。

スプラトゥーンなどと比べて、キャラクターそのものが意思疎通に使える。
 →前線に立って活躍できるキャラクターと後方支援をすべきキャラクターがきっちりと別れている
→スプラトゥーンは見方がどんな武器を使用しているのか勝負が始まるまでわからないが、オーバーウォッチには準備時間が設定されているうえに勝負の最中にもキャラクターの変更が可能。

・よかった点
誰もが自身の活躍を実感できるようにできている。キル数だけが活躍じゃない。
 →ゲームに参加しているだけでも活躍できるキャラクターがいる。
 →例えば楯役のラインハルト、近くにいる見方を無条件に回復させ続けるルシオ、設置武器を有しているトールビョーンやシンメトラ。

→またゲームには直接関係ないが、リプレイの自動保存やTwitterへの連係機能、ベストプレイヤーを勝負の最後に発表するシステム、達成したタスクを事細かに記録し閲覧可能である点も良い。
 →自分以外のキルデス数を表示せず、味方の情報は活躍のみを表示している。

チームプレイをテーマに掲げているところが良い。
そのためにすべてのキャラクターは、性能が良い意味で尖っている。
しかしながら、1対多数の状況をひっくり返せるキャラクターはプレイした限りでは存在しない。
基本的に2人以上で行動すれば相手が単独行動をしている場合はほとんど勝てる。
このバランス調整は素晴らしい。
プレイしていて、勝負が始まる前から勝敗が決しているような状況に出くわしたことはほとんどない。
上手い人が一人で活躍するゲーム性でないところが素晴らしい。

フレンドがおらずひとりでプレイしている人間にも、フレンドを作る機会を与える「現在のチームを維持する」コマンド。
 →試合の終わりにこれを押すことで同じチームでプレイしたプレイヤーにその意思を伝えることができる。

マップのデザインが良い。
 →高低差や裏取りのための小道、設置武器を置くことができる場所が多々ある。

キャラクターの性能を確かめながらゲームを検索できる。

戦況をひっくり返す必殺技がある。
→その必殺技への解答もある。

・つまらなかった点

キャラクターの性能に格差がある。
→体力が高いキャラクター、攻撃力の高いキャラクターが強すぎる。

マップ、ルールが選べない上に少ない。

・どう直すか
オーバーウォッチをプレイして、こうだったらいいのにな… が次々にアップデートで改善されていく。
シンメトラのアーマー付与が役に立たない、単独でマルチプレイをしているのが辛い、同じキャラクターをパーティ全員が使用したいが誰も譲らない。といったつまらなさが改善された。

FPSには数字にこだわるプレイヤーが多いが、オーバーウォッチはそういうゲームではないという点が、特定のプレイヤーのストレスになっているように思う。
 →過程を楽しむタイプのこのゲームでは、結果を重視する人間には辛い。
 →キャラクターごとにデイリーミッション(例えばキル数や回復量など)を用意し、達成することでアイテムや通貨を貰えるようにするのはどうだろうか。

ここまで書いていて思ったことが、ゲームをどう調整するのかを考えることもも大切だが、どう運営していくのかを考えることも必要になったのだと痛感した。

2017年01月07日