【感想】俺の屍を越えてゆけ(PSP版)

俺の屍を越えてゆけ(リメイク版)
PS版、PSP版、vita版の2すべてプレイしました。

作中の言葉ではわかりづらい表現はわかりやすい言葉に置き換えています。

 


・ジャンル ロールプレイングゲーム

・開発 アルファシステム
・販売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント

・CMを見て思ったこと
1と2のCMが連作になっていて、面白い。
パッケージもそうだが、CMも一度見たら印象に残る。
ゲームのタイトルが作品のコンセプトそのままになっているからだろうか。

・実際にプレイして思ったこと
シナリオとシステムのシナジーが素晴らしい。
装備、レベルアップの他にステータスをアップする方法があるゲーム。
自分でストーリーを作っていくRPG
ダビスタのような育成ゲーム、シムシティのようなシミュレーションゲームとしても楽しめる。
→やりこみ要素が多いゲームが好きな人は好きなゲームだと思う。

繰り返しになってしまうが、やることではなくできることが多い。
→お楽しみ要素が強く、なくても困らないコマンドが多い。
 →家族をテーマにしたゲームならではの要素も強い。

お金のやりくりが非所に重要。

・よかった点
時間に追われていくシナリオ、ダンジョンに緊張感がありプレイングを考える楽しみがある
一族が強くなっていくことを実感できる調整がなされているし、同じダンジョンを繰り返し攻略することにも飽きが来ないように配慮されている
→前者は、1年に1度の選考会で同じ敵と戦うことになるのだがトーナメント形式で順調にプレイしていれば1~2年で前回よりも上へ行けるように調整されている
  →選考試合は実際に攻略には関係がないが、貴重な(金になる)アイテムを手に入れることができる。
→後者はダンジョン攻略に時間制限があり、強くなるほど短時間で奥まで進めるように調整されている。

プロローグで戦闘システムをほぼほぼ理解できるように、ストーリー上でチュートリアルを上手く兼ねている

シナリオ上、プレイヤーキャラクターがどんどんと変わるがそれに伴う煩わしさは感じない。
→装備の変更を頻繁にする必要があるが、適当な装備を自動でつけてくれる。
 →個人的にはその機能が必要かどうかと考えてしまう。どのキャラクターが使っていた装備なのかが表示されることで思いをはせることができそうだと思う。

戦闘が楽しい
難易度を選ぶことができて難易度によっては流れ作業では
 →敵を倒した時に手にアイテムが戦闘開始時にスロットで決定される
 →HPが0にならずともプレイヤーキャラが死んでしまう可能性があるので、それを念頭に置きつつ戦う楽しみがある
 →相手の大将を倒すことで戦闘を終了することができるので戦闘も苦になりづらい
 →経験値とは別に、子孫を残す際に必要なポイントが手に入りダンジョンから帰還したときの楽しみになる
 →敵を倒すことで子孫を残すためのキャラクターが解放されることがある
 →家族でダンジョンに挑む設定ゆえに、庇うコマンドに愛を感じた
 →ダンジョンの新しい階層に辿りつくたびにストーリーに関わる小話を聞くことができる
  育成ゲームとしてはダービースタリオンに近いシステム
 →神との交配である程度のステータスが決まった子供が生まれ、それを教育やダンジョンで強くしていく
 →神との交配で親のステータスを引き継いだ子供が生まれて家計を強くしていく



・つまらなかった点
装備に関しては熟練度や、家族の誰が使用していたのかを表示させてほしい。
 →家族の思いを受け継いでいくゲームだが、アイテムにはそういう気持ちを感じさせる工夫が見られない。

ダンジョン内で背景が変わらないため奥に進んできた実感が薄まってしまっていると思う
 →色を変えるだけでも違うはず
ダンジョンでのプレイヤーキャラの当たり判定が大きく、うまく前に進めないことが多々ある。制限時間の存在もあってイライラに繋がる。
 →当たり判定を小さくする

ダンジョンの数が少ない
 →先代が成し遂げられなかったダンジョンを子供が攻略するこのゲームの性質上、ひとつのダンジョンが長く難  しいものになるのは分かるが、だとしても4つだけでは少なく感じたので増やすべき
 →俺の屍を越えてゆけ2では、遠征システムが追加されてダンジョンの数が増えた
  ボスが強くはないが死なない

 →この手のボスは左右のどちらかが回復役でそれを倒してから本体を叩くのがセオリーだと思う。しかしその実は一番耐久のある中心の髑髏が回復役で復活魔法まで使うため、負けることはないと分かるダメージを受けながら倒すことができずに時間が過ぎていく。これを修正するべき。敵キャラクターの見た目からどんな戦術が有効なのかが非常に分かりにくい。

 →キャラクターのHPが0になる=死亡 もう二度と戻ってこないという仕様だが、初見殺しが多いように思う。

 →このゲームで家族を一人失うということはゲームオーバーや詰みが見えてくるほどの大事故なので、初見殺しでの理不尽さは他のゲームよりも深刻。

総評

システム、シナリオ共に素晴らしい。リメイク版としても細かなところに手が加わっていて素晴らしい。ストーリーを自分で作っていくタイプのゲームで、理不尽さすら楽しめる人は楽しめる。

 →死亡するまでに成し遂げたこと、どこで死亡したのかをいつでも見直すことができるのも良い。いろいろな遊び方で何度でも遊ぶことができる素晴らしいゲームだと思う。1週目と同じ家族でIFのストーリーを作るのも良いし、新しい家族で効率を求めるのも良い。

2017年01月06日