逆転裁判 蘇る逆転
・ジャンル アドベンチャー(法廷バトル)
・開発 カプコン
・CMを見て思ったこと
どんなゲームかさっぱりわからなかった。
おちゃらけなゲームかと思いきや硬派な作品だった。
CMの意味がゲームをプレイすることで分かるタイプ。
・実際にプレイして思ったこと
面白い。
戦う、口論するアドベンチャーゲーム。ダンガンロンパまでこういうゲーム性の作品には出会わなかったように思う。
法廷での尋問、つきつけるのための情報を足で探す探偵パート
探偵パートで入手した情報を使って犯人や検察と戦う法廷パート を繰り返してストーリーを進めていく
特に2以降はひとつの事件に対してこの繰り返しの回数が増え、少しずつ事件の全容が明らかになっていく。
・よかった点
レベルデザイン。
→1話は法廷パートのみ、2話はプレイヤーが犯人が誰であるのかが分かった状態でスタートする。3話以降は犯人が分からない状態で進めていく過程でプレイヤーが主人公たちと一緒に推理していく形になっている。
逆転というコンセプト。
→窮地を脱し、さらには真犯人を追い詰めていくシナリオがとても良い。
つきつけるコマンド。
選択肢で話を進めていくのではなく、適切なタイミングでそれに合った証拠を突きつけることでクリアに向かう。
ドットが良く動き、効果音も良い。
→特に真犯人を追い詰めるにつれてテンポが速くなっていく演出は良い。
個人的には主人公が好き。
→真っ直ぐで依頼人を疑わない。矛盾点は徹底的に突いていく。真犯人を逃がさない。熱い好青年なキャラクターが魅力的。
探索パートでの証拠品探しが飽きないように配慮されている。
→脱出ゲームなどにありがちだが、調べる→調べたものの名前+今は役に立ちそうにない。とだけテキストが表示される、なんてことがない。
当たり前となりつつあるが、スキップ機能があり性能は悪くはない。
・つまらなかった点
オカルト要素。
→リアル志向ではないにしても、オカルト要素の存在が大前提の世界観はこの作品に必要だったのだろうか。
→とある死亡してしまうキャラクターを再度登場させるのは良いが、回想などでも置き換えできたように思う。
スパイクチュンソフトの善人シボウデスでもそうだったが、移動したい場所にワンクリックでたどり着けない。
2でも直されていないように思うが、(製作側が決めた)特定の発言に対して(製作側が決めた)適切な証拠品を提出しなくてはならない。
→場合によっては発言と証拠品の組み合わせが正解のそれと違ってもニュアンスが同じことがある。
探索パート(=証拠品を手に入れること)が容易すぎる点。
→探索パートで部屋に入る→タッチペンでタッチ→○○を手に入れた。こういうパターンが非常に多い。また証拠品を入手する順番は任意である。
→これに関しては2以降サイコロジックという形で改善されている。
→証拠品を握っている人間を揺さぶり提出させる仕様になった。
総評。
裁判の面白さ、事実を証明する資料を相手の矛盾に対して叩きつける。これに関しては素晴らしくよく出来ているように思う。